いつのまに

そこはかとない気持ち

静謐

気がつけば


バスタブで
泣くことが
なくなった


今となっては
お風呂上りの
ひとり晩酌を
愉しんでいる


もう一方の


彼もやっぱり
毎晩ひとりで
缶ビール1本


大した量じゃないけど
これでもずいぶん
飲めるようになった、と
嬉しそうに話す


若いころは
下戸だったね


うん そうだよ
だから何だよ?


ううん(笑)
特にはーーー


~*~*~*~*~*~*~


ただ毎日が
静かに過ぎる


心地よいと思いながらも
時々 胸の奥から
熱いものが込み上げてくる


・・・そういうの
手に負えないから


ロックで飲むワイン
勢いよく一気に
喉に流し込んで
熱を冷まさなきゃ



無理しない主義の党首
それは間違いなく彼だ
ひらひらと旗をふる


わたしの心に立ち入って
すべてを知ろうとしたり
無言で非難したりしない


わたしが
泣いたり
嘆いたり
懇願でもしない限り


今のままでじゅうぶん
そう思っている相手に
変化は望めない


居心地がよくないと
永く一緒に居られないのは
おたがいさまだもの


私たちはつかず離れずの
臆病者なのかもしれない


時間と気持ちにゆとりがあるとき
だからこそ
旗手を降ろし
満面の笑みで
会いに来る

そのときの
目の前に差し出された手
掴まない理由なんてある?



・・・またな・・・


それを待つともなく待つ


このことはとても
わたしを
安心させるし
同じくらい
孤独にもする


静な謐な日々